昔話の語りを聴く

 今年は3月から月1回特別養護老人施設で、お話の会にいくことができました。1回30分程度の時間で、昔話の語りと絵本の読みきかせをします。
 回を重ねる毎に、気づいたことがあります。お話に入るはじめは視線が下を向いていた方が、昔話をすると顔を上げて目をこちらに向けてくれます。視線がハッキリとして表情に変化が見られることがあります。絵本を読んでいるときと明らかな違いがあります。

12月の会では、昔話「ねずみのすもう」を語りました。すると、1人の方が語りに合いの手を入れるように「ほお~。」「はあ~。」「あ~。」「な~るほど。」とこえを出してくれました。他の方も、お話が進む中で、表情が大きく変化し、笑ったり、頷いたりしていました。

 昔話を語っていて、こんなに合いの手を入れてもらったのは初めてでした。一緒にお話しを作って楽しむことが出来るのだと教えてもらいました。私も高齢者になったのですが、その施設で過ごしていらっしゃる高齢者の方々はお話を本当に楽しんで聴いてくれるのです。

 施設の中でろうそくに火をつけることが出来ないので、ろうそくの代わりに電池でつけるロウソクを花明かりの器に入れます。花明かりの器をテーブルに出すと「きれいだね~」と感心して言ってくださいます。ロウソクの電池を入れ明かりが点ると声が上がります。
 思うように言葉でやり取りできなくても、表情に表れなくても、これまで懸命に生きてこられた方々に真っ直ぐに感じていただけるように語り続けていこうと思います。

投稿者

管理人あかいほっぺ

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